昔、3匹のヤギがいました。名前はどれも「がらがらどん」といいました。
山の草を食べて太ろうと山へ登っていくと、谷にかかった橋の下に、大きなトロルが住んでいました。
「三びきのやぎのがらがらどん」ノルウェーの民話
マーシャ・ブラウン 絵, 瀬田貞二 訳 福音館書店
ノルウェーの民話に忠実に基づいて作られた絵本です。色使いは落ち着いた水色と緑、スクランブルエッグのような優しい色味の黄色、それから茶色と黒だけです。迫力あるタッチの線で描かれていて、一番大きいヤギの雄姿は見ごたえがあります。また、恐ろしいトロルをやっつける場面はまるで手品かサーカスのようでユーモラスです。
読み聞かせをするとついつい声色が変わっていき、気分が盛り上がっていきます。この絵本は、どうもそれナシには読めません。
英語版の題名は”The Three Billy Goats Gruff”で、billy goatとは雄ヤギのことで、gruffとは「どら声の、しわがれ声の ; 荒々しい、ぶっきらぼうな」(リーダーズ英和辞典より)という意味だそうです。The Billy Goat Gruffを「がらがらどん」という楽しい名前にしたのは名訳ですね!!英語版はこちら↓
The Three Billy Goats Gruff
P.C. Asbjornsen (著), J. E. Moe (著), Marcia Brown (絵)
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