アラジンは魔法使いに騙され、一緒に魔法のランプを取りに地下に行った。
しかし、魔法使いは機嫌を損ね、アラジンを地下に閉じ込め、魔法のランプを取らぬまま帰ってしまう。
アラジンは魔法使いから手渡されていた指輪の魔法の力により地下から脱出。
取ってきた魔法のランプのおかげで富を手に入れ、お姫様まで手に入れ、宮殿を建てて幸せに暮らした。
ところがあの魔法使いのたくらみにより、魔法のランプもお姫様も宮殿も奪われてしまい・・・。
アンドルー・ラング 再話、エロール・ル・カイン 絵
中川千尋 訳、ほるぷ出版
千夜一夜物語(千一夜物語、アラビアンナイト)の代表作の一つ「アラジンと魔法のランプ」。魔法のランプがもたらす不思議な世界を、エロール・ル・カインがエキゾチックに描きます。こすれば出てくるランプの魔神・指輪の魔神が願いを叶えてくれるという単純明快な面白さ。これを、ル・カインの細やかで神秘的な描写により、想像力を掻き立てられながら堪能できます。アラジンは魔神に畏敬の念を抱き、大切にし代々守り抜かせたのだろうと感じさせられる絵の力があります。大人もじっくりと楽しめる美しい絵本です。
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