とてもあたたかく、ユーモラスなお話です。
ごきげんななめのぼうや、ピートを、お父さんがピザにしてしまうという「ごっこ」遊びをします。
二人はふれあい、ピッツァ遊びの役割をなりきって楽しく心を通わせます。
ピートは心満たされごきげん回復です。
ウィリアム・スタイグ 作、木坂涼 訳
らんか社(旧セーラー出版)
実際に真似できる面白い遊びのアイデアが物語になっています。ほほえましい表情のイラストに癒されます。お父さんが活躍する頼もしいお話です。ウィリアム・スタイグ氏の作品には、男の人の頼りがいのある心や家族のぬくもり、なかなか見慣れない角度からの視点、温かなユーモアがみられ、その素朴なイラストの白い余白に様々な光景を想像させられます。
ピッツァといえばイタリア!と言うことででしょうか?小粋なことに、本の前後の見返しの色はそれぞれ赤と緑になっており、イタリアのイメージ・カラーで演出されています。(イタリアの国旗は左から緑、白、赤なので、この絵本はその逆の配色。)
原書: William Steig, “Pete’s a Pizza“, HarperCollins
ハードカバー版とボードブック版があります。
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