「ダーウィン 日記と手紙にかくされた偉大な科学者の努力と夢」

昆虫や動植物、地質学などにばかり夢中だったチャールズ・ダーウィンは、
探検や調査のすえ、生物の「進化」を発見し確信する。
しかしそれは、神がすべての生物を今の姿のままつくったと説く聖書の教えに背くという恐れとの葛藤でもあった。
常識を覆すこの発見にひたむきに挑むダーウィンの苦悩と情熱を、
神への畏れと壮大な自然への敬意とともに語る。
「進化論」を確立するまでの物語。

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アリス・B・マクギンティ作、メアリー・アゼアリアン絵
千葉茂樹 訳、BL出版

 昆虫採集、ビーチコーミングなどの収集活動、水族館や動物園の探検・・・。生きものたちを見たい、知りたい、集めたいと思って行動する子供達におすすめの、「種の起源」を著し「進化論」を唱えたダーウィンの伝記です。何かに夢中になり掘り下げることは素晴らしいと、子どもたちを応援してくれることでしょう。表紙はダーウィンの大切で年季の入ったノートを思わせます。中身は40ページを超えて文章がたっぷりあり、ダーウィンの気持ちを察しながら、信念を貫く熱い思いが偉業を成したと気付かされます。自然な色彩でふんだんに彩られた細やかな版画も見ごたえがあります。
 少し難しい漢字には振り仮名付きで、小学4年生ならだいたい読めそうです。

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