世界で一番よわむしな男の子、ラチのもとに、
小さな赤いライオンがやってきました。
小さくても力持ちで勇敢なライオンは、ラチに勇気と自信を与えます。
ライオンがそばにいれば、ラチにはもう何も怖いものはありません。
たくましくなったラチは、やがてあることに気付きます。
マレーク・ベロニカ 文・絵 徳永 康元 訳、福音館書店
ラチがライオンに出会い、勇気と自信を身に付けていく様子がよく伝わってきます。そして、最後のシーンで涙を流すラチのように、そこで読み手も胸が熱くなることでしょう。小さな絵本の中に込められたメッセージの力に驚かされます。
友達との関係を築き始めたり、集団に属するようになる3、4歳くらいになると理解できるかと思います。入園を控え、期待と不安でいっぱいのお子さんへのプレゼントにもぴったりの絵本です。
文章はわかりやすく読みやすいです。すべてひらがなとカタカナで書かれています。小学1、2年生の音読学習にもいいと思います。
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